脳内手帖

二児の母です。育児のこと、日々のことをつづっています。

副鼻腔炎の手術をした話② 入院・手術日編

副鼻腔炎の手術をした話① 耳鼻科受診編 - 脳内手帖 の続きです。
慢性副鼻腔炎、両側多発鼻茸、鼻中隔湾曲症、アレルギー性鼻炎内視鏡手術を受けました。

いざ入院

9:30に来るように言われていたので、息子と娘を送り出し、すぐに家を出て病院に向かいました。今日は手術日で外来はやっていないので、直接病棟に上がります。ナースステーションで看護師さんに挨拶すると、病室へ案内されました。荷物を置いてから病棟の説明をしてもらい、病室では入院案内に目を通して下さいと言われました。この時に術後に必要なガーゼとテープ(自費)を渡されました。後は着替えて手術まで待機するのみです。随時、看護師さんがバイタルを測りに来たり、麻酔科の先生、執刀医の先生が説明しに来たりするそう。私は15時頃の手術開始予定なので、12時からは水分も禁止。それまでは水分だけは摂っていいですよとのこと。前開きパジャマに着替えて、部屋にひとりでひたすら待機。とりあえずテレビとかつけてみるけど、緊張して落ち着かない…。手術に備えてパジャマ1枚しか着ていないせいもあるけど、緊張のせいか手が冷たくなっていました。カーディガンを羽織り、足を布団に入れて待ちました。

麻酔科の先生からの説明

麻酔科の先生がみえて、全身麻酔についての説明を受けました。同意書を取るので、リスクを含めてかなり細かく説明されます。副鼻腔は脳や眼と薄い骨を隔てただけの近い部分を手術するので、何かあった時には救急医でもある私が対応しますが、それでも対応出来ない場合は大きな病院へ搬送になりますとのこと。とは言え、そういう事例は今まで無いので安心して下さいと言われました。

同意書にサインをして、先生退室。

点滴開始

12時前に看護師さんが来て点滴が入りました。緊張で血管が細くなっていたのか、手首のところでルートがうまく取れず、手の甲にやり直しになりました…。刺してから更に血管探されたの初めて…痛かった。最初から手の甲にしてくれたらよかったんだけど。これ以降は口からの水分摂取は禁止に。

執刀医の先生からの説明

外来でお世話になっている先生がみえて、今回の手術について説明してくれました。外来でも説明を受けていたのもあっておさらいする感じ。あと術前検査でやったアレルギー検査の結果を報告してくれました。食物アレルギーも調べられる検査を選んでいたのですが、なんと小麦、ピーナッツ、ミルクに反応あり(6段階のうちの2)。牛乳でおなかが緩くなったりしない?と言われたけど、特に自覚症状は無く…。一度に食べ過ぎないように気を付けておこう。あと花粉はカモガヤのアレルギーがありました。

何か心配なことはありますか?と最後に言われたので、術後の出血が不安ですと言いました。出血自体はそんなに多くはないそうで、ドバドバと輸血が必要になるようなことはないから安心して下さいとのこと。喉に血が流れて来たり、血痰でよく眠れないなどの話をブログで読んだりしていたので、やっぱり不安は不安…。

あと「術後は鼻に詰め物をするので声がちょっと変わります。詰め物を取った後は鼻腔が広くなっているので、鼻を抜ける音(ま行など)は声が今とは少し変わるかもしれないよ」と言われました。今現在の状態がどれだけ普通と違うのか自覚出来ていないので、どうなるんだろう〜?という気持ち。

先程と同様に同意書にサインをしました。手術は内視鏡下鼻副鼻腔手術、鼻中隔矯正術、下鼻甲介切除術を同時にやります。

手術室へ

しばらく待機して15時頃、トイレを済ませて弾性ストッキングを穿き、歩いて手術室へ。導尿のカテーテルを入れられたらどうしよう!?なんか怖い!と思っていたけど、特にカテーテルは入れられませんでした。ほっ。

手術台に上がり、脚を固定されました。ライトが眩しい。血圧を測る装置や心電図の装置をペタペタと着けられ、緊張しながら受け答えしていたら、看護師さんから「緊張が伝わって来る…笑 そりゃ緊張しますよねー。でもリラックスして下さいねー」と言われてちょっと和みました。麻酔科の先生が「今から麻酔の注射入れますねー。入れる時に手のところちょっと痺れるみたいな違和感あると思いますけど、すぐ眠くなりますからねー」と言われ、注射が入りました。あーなんか違和感あるーこれかーと思っていたら意識を失っていました。

手術終了

「◯◯さーん、終わりましたよー」と名前を何度か呼ばれて目が覚めました。それと同時にむせて咳が止まらない私。朦朧としつつ咳き込みながら病室に運ばれたようです。咳は挿管を抜いたからなのかな?

病室ベッドで段々と意識がはっきりしてきました。思わず鼻で呼吸してみる私。チューブの入ったスポンジを詰められているので、鼻呼吸できました。おおお…すごい…。時計を見ると17時半近く。外が薄暗くなりかけていました。手術は1時間程度と言われていたけど、病室に戻って来るまでは2時間くらいかかったみたい。特に何か問題があったわけではなさそう。

オペの時にいた看護師さんが「しばらく安静にして下さいね。安静が解けたらトイレに案内しますね。これが取った鼻中隔の骨ですー」とテーブルに小さなプラスチックボトルを置いて行きました。軟骨らしき物がいくつか入っている…こんなに取ったの?ていうかこれ貰ってどうしたら…。

まだ血圧計とか色々繋がれていて、何がなんだかよくわからないまま横になっていました。鼻の奥が少し痛いような気もするけど、いまいちよくわからない。

2時間の安静が終わり、トイレに行っていいですよと言われました。まだフラフラするのでゆっくり歩いて下さいね、と念を押されます。この後は自分で適宜鼻の穴のところに貼っているガーゼを取り替えないといけません。じわーっと血が染みてくるので、ノーボンを下に準備してガーゼを取り替え、テープで貼ります。ポタポタと血が垂れるようなことはありませんでした。

先生が「元気ですかー?」と様子を見に来て、私が返事をすると去って行きました…忙しそう。

夕食が運ばれて来たので、ゆっくり食べました。お粥が美味しい…おかずはちょっと気持ち悪い感じもあって残しました。

食後1時間くらい経ったあたりで急に気持ち悪くなり、これはやばいと思ってノーボンを持ったら嘔吐。夕食はほぼ吐いてしまいました。飲み込んだと思われる血も混じっていたような。ナースコールを押して、新たなノーボンを持って来てもらいました。吐き気は全身麻酔のせいもあるし、血を飲み込んで胃がムカムカするせいもあるそうです。頭痛がするのでアイスノンを貰って横になりました。

身体がしんどかったのでうとうとしていたら、吐き気で目が覚めてまた嘔吐。結局夜中は1時間半おきくらいで嘔吐が続きました。水分と飲み込んだ赤黒い血が出ていました。嘔吐すると全身に力が入るので、鼻の出血がじわじわと増えるのがわかりました。看護師さんのアドバイスでガーゼを二重にしてみたりしました。看護師さんによると、術後の嘔吐はどちらかというと女性が多いみたい。吐けばスッキリするので、その後少し寝る感じで久しぶりの細切れ睡眠でした。寝てしまうと少量の血が喉の方に流れてしまってどうしても飲み込んでしまいます。むせるほど流れては来ないし、血痰で起きるというわけでもなく、吐き気で目が覚めていました。頭痛は点滴が痛み止めに変わるとスーッと引いていきました。点滴は止血剤・痛み止め・抗生剤など、手術日に5本、翌日に4本、退院まで続きます。痛み止めが入っている時は、動くとフラフラしました。

続きます。